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東京都新宿区大京町12-9
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大槻香奈個展
「わたしを忘れないで。」
2015/11/3(tue)-11/29(sat)
11:00-20:00(最終日は18:00まで)
B1F artcomplex hall
※11月9日、11月16日、11月23日 月曜休館



2015年11月3日(金) から11月29日(日) まで、大槻香奈の2 回目の大規模個展「わたしを忘れないで。」を The Artcomplex Center of Tokyo(ACT) の地下ホールにて開催致します。
少女をメインモチーフとして2007 年より作家活動を始め、今年に至るまで日本各地でコンスタントに作品発表を 行い、イラストレーターとしても書籍やCD の装幀画を多く手がける大槻香奈は、ジャンルを超え幅広く活動し、 より表現域に厚みが増えている作家です。
「違和感」「中心」「自分」「空虚」をキーワードに構成された今回の展覧会では、作品だけでなく空間演出にも 感情が表れており、2014 年1 月の個展を上回る大槻ワールドを直接的に感じ取れることができます。 さらに今回は、髑髏作家 丸岡和吾と陶芸作家 新見麻紗子がゲスト作家として出展致します。本展のキーワードを この二人がどのように吸収し、作品へと還元させるのかも見どころの一つです。
社会や生活の中で感じ取ってしまう違和感を見過ごさずに作品に投影してきた大槻は、まさに「現代」を生きる 作家と言えるでしょう。作品を通じて、鑑賞者自身の経験や感覚を思い返し、自己を見つめるキッカケ作りを できれば幸いです。大槻香奈2 回目の大規模個展「わたしを忘れないで。」どうぞご高覧下さい。


■会期
2015年11月3日(火)-11月29日(日) 11:00-20:00
※11月9日、11月16日、11月23日 月曜休館 ※最終日は18:00 まで
[Reception Party] 11月7日(土) 17:00-19:30 

■会場
The Artcomplex Center of Tokyo /アートコンプレックスセンター
〒160-0015 東京都新宿区大京町12−9 B1F artcomplexhall
TEL/FAX:03-3341-3253 (2F のギャラリー直通)
E-mail:info@gallerycomplex.com
web site:http://www.gallerycomplex.com

■入場料 無料

>>プレスリリース ダウンロード




「わたしを忘れないで。」- 中心を失った世界で-

2015 年という今をどう語れば良いのか、正直に言うと困ってしまう。色々あったはずなのだけど、それらを口にしようとす ると途端に何ともいえない疲労感をおぼえる。それはきっと、一見社会的にみえる問題の根底に、とある一個人の問題があら ゆる形で潜んでいるのをどこかで感じ取っているからなのだと思う。今回の個展タイトルである「わたしを忘れないで。」と いう言葉はとても個人的な、ごく一部の人間にしか当てはまらない言葉だと思うかもしれない。しかしそれは最近の安保法案 に対するデモ行進からも、LINE のいじめ問題からも、いくつかの放火事件からも、また日常的な人とのかかわり合いの中で 生じる違和感からも、声にならない声として伝わってくるものがあった。それは「日本には強固な中心など存在しない」とい う事を物語っているように思えた。

日本の中心とは一体何だろうか。連想するのは天皇であったり、また抽象的に言えば父性や母性的な何かだったりするのだが、 それがいま絶対的中心として機能している訳ではない。最近では日本の中心にあるのが必ずしも人ではないイメージがある。 たとえば震災直後は、その事自体が国の中心として機能した側面があると思っていて、一瞬ではあるけれど日本がひとつになっ たかのように見える時があった。しかし時が経てば、人々の関心の向きによって、その中心はまた別のものに移動してしまう のだ。

強固な中心を持たないこの世界では、人は簡単にバラバラになり、気がつくと「ひとり」になってしまいがちだ。人は自分の 存在を忘れられたくない為により強いアイデンティティを求めるようになる。それは特にSNS を見ていて感じる事でもある。 誰かに忘れられたくないという気持ち自体は、生物的にとても自然な事だと思う。しかし本来小さな個人的感情でしかないも のが大きな問題として頻繁に顔を覗かせるようになった今、中心を失った世界が内側から徐々に崩壊していく危機感をおぼえ るのだ。震災から4年経ち、多くの人が普通の日常をおくるようになった今、じわじわと膨らむ現代の「空虚」さを簡単に見 過ごしてはならない気がした。

良くも悪くも「空虚」と「平和」はとても近しい関係にある。都合の良いように頻繁に中心が変化する世界は、良かれと思っ て私たちが選択してきた、ひとつの「平和」の形だと私は思う。それが良いか悪いかという事はここでは触れないが、その結 果空虚が生じている事は確かだ。今の日本に生きる人達はおおよそみな空虚を怖れ、空虚から目をそらし、希望的なものばか りに意味を見いだし、追い求め、それでも結果的に空っぽな事に気付き、絶望しているかのようにみえる。特に中心の
無いこの世界では、空虚に対して希望を生産するというアンサーだけでは、この先を生きていく事が困難なのだ。今の私たちに不足 しているのは希望ではなく、おそらく「空虚と向き合う力」なのだ。そして言い換えれば、それが「平和を生きる強さ」なの だと思う。

思えば私自身2007 年に作家活動をはじめた時から、作品を通して「空虚」を描いてきたのではないかと、今になってようや く気付くところがあった。例えば私の代表的シリーズである少女ポートレートは、特にそのことを表していると感じる。画面 の中の少女の瞳から何かを読みとろうとするが言葉に出来ない、そんな感想を多く頂いた。現代的であるとも言われたりした が、それは表面的な構図や色彩による影響ではないと思う。それは観た人がそこに「何も無い」という事を感じたからなので はないか、それで何も言えなくなってしまうのではないのか…と。少女ポートレートに関しては自分でも何故それを描き続け るのか上手く説明出来ないところがあったのだが、今は「空虚な時代に生きている」という事を描きたい、強い気持ちに沿っ たものであると振り返って思う。そしてそれを描き続ける事は、何となく誰かにとっての救いになる気がしていた。

今回の個展は自分なりの「みんなで空虚に触れてみる」装置だ。そこで感じ る事はきっと人それぞれなはずで、それは今の時代にとって、答えの「ある」 ものから受け取って感じるものよりも、ずっと意味のある事なのではないか と思う。中心の無い危うい世界では、「空虚」さはある時ハッと気付くもの であってはならないのだ。そうなってしまう前に、自らの意思を持って空っ ぽである事を確認してみるということ。何も無い側面を持っている「わたし」 や「あなた」の存在を、互いにちゃんと忘れないでいること。それは空虚を 共有するということであり、平和の形を確認する事でもある。平和とは空虚 と向き合い続ける事なのだ。

自分の作品を空虚だと言って人に見せる行為は、たとえば自分が制作した木 彫りの仏像を「これは仏様ではなく、ただの木だよ」と言っているに等しい ものだ。自分でかけた魔法を自分で解いてしまうことになる。それは私自身 も、また観る側にも、もしかしたら辛いものであるかもしれない。けれども それで良いのだ。それでも「空虚」なものを愛しいと思えたり、また痛みで あったり、何かを心に残すようであれば、そしてそれを誰かと共有する事が 出来たら、それこそが人生の中で本当に心強く、かけがえのないものになり はしないだろうか。そしてそれは、これからの時代を生き抜いていくヒント になるはずだと思う。

希望を語りすぎた故に取り零してきたもの… 今回その欠片を拾えるようであ れば、そして作品のどこかで様々な「わたし」の姿を再確認するきっかけに なれたら、作者として幸いに思う。

大槻香奈




大槻香奈 - Kana Ohtsuki -

1984 年生まれ。京都を拠点に活動する美術作家。2007 年 より活動をスタートし、国内外問わず様々な展覧会に参加。 現代日本を「蛹」的に捉え、そこで生まれゆくものと死に ゆくもの、またそれらを内包する世界の姿を客観的視点で 描く事を試みている。
代表的シリーズであるアクリルで描かれた少女のポート レートをはじめ、抽象的表現、立体、イラストレーション など、年々表現の幅を広げている。
WEB SITE:http://ohtsuki.rillfu.com
【個展】
2007
「再生回路」(大阪/digmeout ART&DINER)
2008
「わたしの海について」(横浜/北鎌倉小舎)
2009
「生み出す無」(東京/The Artcomplex Center of Tokyo )
2010
「すべてになるその前に」(東京/neutron tokyo)
「雲と石」(京都/neutron kyoto)
2011
「乳白の街」(東京/neutron tokyo)
2012
「地平線は羽化する」(京都/くちばしニュートロン)  
  「母なる水平線」(京都/京都嵯峨芸術大学)
「みんなからのなか」(東京/neutron tokyo)
2013
「みんなからのなか+」(大阪/DMOARTS)
2014
「生処に帰す」(東京/The Artcomplex Center of Tokyo)
「大槻香奈実験室その1 16歳少女ポートレートを描く」(京都/gallery near)
「りぼん解ける」(大阪/DMO ARTS)
2015
「大槻香奈実験室その2 かみ解体ドローイング」(大阪/ondo tosabori)
「大槻香奈実験室その2 かみ解体ドローイング/東京編」(東京/ondo kagurazaka)
「過去から現在まで」(京都/京都嵯峨芸術大学)
「空の殻(からのから)」(大阪/DMO ARTS)
「大きな家と小さな家」(名古屋/Theater Cafe)

【グループ展】
2007
「digmeout Rides again!」(portland)
「FUNKY802 digmeout EXHIBITION 2007」(Tokyo/Osaka)
2009
「3 Pins On a Map II」(U.S.A portland/Compound Gallery)
2010
「やがて朝がやってきて 昨日沈んだはずの太陽を 今日もまた見ている」
   大槻香奈 中村至宏(Calmloop)2人展(東京/エカイエ)
「Home, Sweet Home」(東京/newtron tokyo)
2011
「OPEN FACTORY」 (京都/neutron factory)
「来るべき世界」(東京/neutron tokyo)
「アートスロープ展」(東京/渋谷西武百貨店)
「シブヤスタイルvol.5」(東京/渋谷西武百貨店)
2012
「microcosmos⇔universe」(東京/neutron tokyo)
「Kawaii+大賞展」(東京/SPIRAL GARDEN)
「祈らずとも春は来る」大槻香奈 永井綾 中村至宏 3人展(広島/gallery G)
「山本冬彦が選ぶ 珠玉の女性アーティスト展」参加(東京/銀座三越百貨店)
「Kawaii+大賞展」参加(長野/志賀高原ロマン美術館)
「いつかまた会える夏に」武井裕之 大槻香奈 2人展(横浜/北鎌倉小舎)
「言葉のうまれる前に」中村至宏 下田ひかり 大槻香奈 3人展(京都/gallery near)
2014
「滅んでゆく、朝焼け、いつか」大槻香奈・中村至宏・永井綾3人展(広島/galleryG)
「ACT小品展2014」(東京/The Artcomplex Center of Tokyo)
「TAKE OUT ART!-アートを"お持ち帰り"する小作品展-」(京都/gallery near)
「滅んでゆく、朝焼け、いつか」大槻香奈・中村至宏・永井綾3人展(京都/gallery near)
「2014年の風景画展」(東京/The Artcomplex Center of Tokyo)
2015
「下田ひかり個展 やがてゼロに至る黙示録」ゲスト出展(東京/The Artcomplex Center of Tokyo)
「みる景色、みえる景色」大槻香奈・中比良真子・中村至宏3人展(広島/galleryG)
「少女の器」武井裕之・大槻香奈・新見麻紗子3人展(東京/増上寺・天祭一◯八にて)
「ずっと遠くの、今ここで」大槻香奈・中村至宏2人展(金沢/Gallery 点)

【イラストレーション】
2007
「株式会社ハピネス計画」平山瑞穂(著)装幀画
「CORE-O-RAMA Vol.2」MOB SQUAD TOKYO CDジャケット画
「アホと呼ばれた80's」岡力(著)装幀画
「厨房ガール!」井上尚登(著)装幀画
「Minami Go! Round! with funky802.com」宣伝ポスター
「りそな銀行 RESONART」キャッシュカード・宣伝ビジュアル
2008
「ランウェイ☆ビート」maha(著)装幀画
2009
「ベイビィ、ワンモアタイム」南綾子(著)装幀画
「sunday girl in silence」KAREN CDジャケット画
「アンを探して」宮平貴子監督・全国公開映画 劇中絵で参加
2010
「eposカード」券面デザイン
2011
「世界のはじまり」whoo CDジャケット画
「Transit Lounge」表紙画、他イラストレーション
「Light Falls」yuxuki waga 動画イラストレーション(初音ミク)
2012
「ラガド 煉獄の教室」両角長彦(著)装幀画
「空が分裂する」最果タヒ(著)挿絵参加
2013
「INNOCENCE」lasah CDジャケット画
「MUSiK Anatomia」kuh CDジャケット画
「ILLUSTRATION 2013」イラストレーターとしての作品掲載
「暗黒女子」秋吉理香子(著)装幀画
「クリュセの魚」東浩紀(著)装幀画
「Super Solo-EP」Hajimetal iTunesイラストレーション
「平成マシンガンズ」三並夏(著)装幀画
「禍家」三津田信三(著)装幀画
「向かい風で飛べ!」乾ルカ(著)装幀画
2014
「鳴く女」福谷修(著)装幀画
Web連載空間「ぽこぽこ」肖像画制作サービス開始
「"I LOVE YOU,"」lasah CDジャケット画
「ILLUSTRATION 2014」イラストレーターとしての作品掲載
「少女は鳥になりました」ほしおさなえ×大槻香奈×九ポ堂 コラボレーション作品・挿絵
「FEED」櫛木理宇 yomyom連載挿絵
「空にかける橋」ほしおさなえ(著)装幀画
「放課後に死者は戻る」秋吉理香子(著)装幀画
「女王はかえらない」降田天(著)装幀画
2015
「黙視論」一肇(著)文芸カドカワ2015年2月号 扉絵
「かわいいだけじゃない私たちの、かわいいだけの平凡。」最果タヒ(著)装幀画
「幸せスイッチ」小林泰三(著)装幀画
「まだなにかある」パトリック・ネス(著)上下巻 装幀画
「S.N.S」藤岡みなみ&ザ・モローンズ CDジャケット画
「SUPER SOLO 2」ハジメタル CDジャケット画
「in the dew」8m CDジャケット画(中村至宏との合作)
「ダンスナンバー 時をかける少女」監督:三浦直之 映画DVDジャケット画


ゲスト作家 紹介


丸岡和吾 -Kazumichi Maruoka-

1978 年広島県生まれ。髑髏作家。
東京を拠点に活動する。
髑髏や骨をモチーフにした陶器、ドローイングや インスタレーションなど、死をテーマに様々な 表現を展開する。
新見麻紗子 -Masako Niimi-

1985 年千葉県生まれ。陶芸作家。
2009 年に京都精華大学芸術学部造形学科陶芸分 野卒業、若手陶芸家集団IKEYAN☆オーディショ ンにて新人メンバー選出される。
2010 年に京都市産業技術研究所工業技術セン ター、陶磁器コース本科修了。
化学変化により複雑な発色・反応する窯変釉薬を調合し制作。 真珠のような繊細で美しい色彩と淡く儚げな作品群。


主催・お問い合わせ

The Artcomplex Center of Tokyo
アートコンプレックスセンター
東京都新宿区大京町12−9 B1F artcomplexhall
TEL/FAX:03-3341-3253
E-mail:info@gallerycomplex.com
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広報&会場デザイン:G_graphics http://www.g-graphics.net



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