brilliant wings 展
参加アーティスト(画像左から)
■桂 典子 両生類のごとき彼ら群小に感情があるとするならば、その総体に何を感じうるか。 表現の奥には思想とアイロニーすら覗かせる。積み上げる。まだ積み残している かもしれない。 洞察の一片一片が描写へと形作られる。
■田中麻貴 ふと幻想を思わせる。しかし、想像の世界でそれは幻想ではない。 唯物論に疑問を抱き、観念論に傾斜したとき、そこでの現実は現実における 幻想のごとき姿を示現した。これはある種のジャパン・イマシズムである。
■荒木 愛 一日に変化するうちのもっとも柔らかな光を捉え、色彩としているかのようだ。 ぬくもり、まごころ、やさしさ。 現代のアート界隈では置き去りにされがちな、善なる気持ちの断章が、 すべてにきっと閉じ込められている。
■山内若菜 慎重に重ね塗り、隙のない世界を構築する。 これかいま必ずしも絵画の正解ではないことを、私たちはすでに知っている。 スクイーズから一気にエクスパンションした心は、線と色彩のやり直しのきかな い関係を提出する。