飯田哲夫
Ambivalent Images
2009/9/1(tue)-9/6(sun)
11:00-20:00
最終日は18:00まで
2F ACT5

略歴
東京大学文学部卒業後、1994年より美学校にて創作活動開始。
今回は2001年のグループ展以来の作品発表となります。
Blog: http://blog.goo.ne.jp/e-tetsu

今回の個展タイトルは「Ambivalent Images」。「Ambivalent」とは 「相反する価値や感情」などを併せ持った状態のことを指します。私達 の生活でも、二面性をもった局面に遭遇することが多々あります。

例えば、生きているということは一見1つの事象のようでいて、それは 死んでいないことの裏返し。赤い絵の具を使うことは、他の色を使わな いことの裏返し。それぞれ、何か1つを選択する際には、何か別のもの を選択していないのです。

しかし、何事もその両方が存在していて、初めて一方が成り立つという 関係にあります。今回の作品群は、そうした「Ambivalent」なイメージ を象徴する色彩と色彩の強い対比による表現を多く取り入れています。

例えば、赤を表現するために、あえて黒で赤を取り囲むことで、その色 彩を際立たせます。DMのデザインに利用している作品は、白の斑紋によ り青の存在を際立たせています。こうして二つの色の「Ambivalent」な 関係性は、いずれどちらの色が主役でもない不可分な状態へと昇華され ていきます。

我々の生というのもそのようなものではないでしょうか。

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