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無量愛数〜その二 シリーズ2回目を迎えた「無量愛数」。 今回は、作家自身の経験を出発点として、病、暴力、災害、差別、貧困など様々な困難 に 直面する全てのサバイバーを象徴する作品「サバイバー/survivor」をメインに位置付 けた。 作品「サバイバー/survivor」では、創作過程において、自分自身を客体化することによ り、 世界の抱える問題が鮮明になるという気付きを得た。 きよみずミチルは、常日頃、意識と無意識を横断的に捉え、思わぬ気付きに 出会うこと を目指し、新たな表現の可能性を模索している。 その表現には、具象、抽象の混在があり、表現のジャンル分けへの拘りはない。 今回の 作品展示でも、具象と抽象の混在を試みている。 具象、抽象を問わず、きよみずミチルの制作は、脳内に降りてきたイメージをそのまま キャンバス、あるいはその他の支持体に描くことから始まる。 下書きは一切しない。作家自身にとっては、脳内イメージを模写するという感覚だ。 このような作品制作の過程を経て完成間近になったとき、あたかも自我が消えたかのよ う な瞬間がある。自己の客体化は、こうした瞬間を経て可能になる。 「きよみずミチルの創作は、 そのまま世界への祈りである」という基本概念は、自己の 客体化による気付きによって、さらに強固となった。 初回(2024年)のステートメントで述べたように、このシリーズでは、森羅万象を対象 に、動植物、ヒト、全ての生物の営みから垣間見える「愛の様態」(例えば、友愛・連 帯・ 無償・情熱・自己愛・支配・執着・依存・赦し・再生etc)がモチーフとなってい る。 支配・執着という「歪んだ愛の様態」がもたらす、終わりの見えない不毛な戦争、民族間 のいがみ合い、差別、貧困、排他主義、自然環境の悪化etc。 だが、「愛の様態」には、 赦し、慈しみ、再生に基づく、悲劇、困難から立ち上がって、 より良き世界を構築する力も存 在する。 混迷を極めるこの地球上に暮らす、無名の美術家にできることは何か。 個を超え、全ての生物と世界に存在する愛の様態を捉え、問い続けること。 ともすれば、絶望の淵へ向かいがちな作家の心を支えるのは、問いの力である。 世界への問いは作品となり、終わることはない。 きよみずミチル 2025年 10月吉日 ※シリーズのタイトル「無量愛数」は、「非常に大きな数」という意味(仏教用語に由 来 する)を持つ数の概念「無量大数」にインスパイアされて生まれた、きよみずミチル の造 語である。 ※メイン作品「サバイバー/survivor」は、無量愛数のスピンオフシリーズとしても適 宜、 公開していく予定である。 きよみずミチル / kiyomizu michiru 美術家 女子美術大学芸術学部絵画科(現、美術学科)洋画専攻中退。スタイリスト、編集 者、 ライターを経て2012年から美術家活動を開始。 取扱いギャラリー「アートコ ンプレックスセンター」「現代アート公募団体・青枢会」運営委員。 「日本ガラス 絵作家協会」会員。 個展シリーズ 「無料愛数」TheArtcomplexCenter of Tokyoで2024年〜現在 「きよみずミチル個展・猫曼荼羅2024]」GALLERY AND LINKS 81で2024〜現在 「きよみずミチルの曼陀羅華」アートスナック番狂せで2024〜 「猫愛その壱〜その十」TheArtcomplexCenter of Tokyoで2014年〜2023年開催 その他の個展 2017年「きよみず ミチル 展」GALLERY ART POINT 2018年「きよみず ミチル 展」GALLERY ART POINT 「NEKO MANDARA 2018」ギャラリー&サウンドバル ゲルニカ 2018-19年「十人十色〜楽しい個展めぐりII ねこまんだら」松山庭園美術館 2019年「きよみずミチル展 2019」GALLERY ART POINT 2020年「きよみず ミチル 展・ドローイングより〜言葉以前のカタチ」 GALLERY ART POINT 2021年「きよみずミチル展〜誰のために泣く」B-gallery 「きよみず ミチル 展〜言葉以前のカタチ II」GALLERY ART POINT 2022年 「きよみずミチル展〜招き猫・二千二十二」GALLERY AND LINKS 81 2023年 「きよみずミチル展〜言葉以前のカタチV」GALLERY AND LINKS 81 グループ展・公募展 「ACT小品展」(2014〜現在) TheArtcomplexCenter of Tokyo 「語る抽象画展」(2023〜現在)TheArtcomplexCenter of Tokyo 「猫ねこ展覧会」(2018〜現在) 松山庭園美術館 「青枢展」(2018〜現在)東京都美術館 「青枢選抜展』(2019〜現在)東京都芸術劇場アトリエウエスト 「煌めくガラス絵展」(2019〜現在)銀座幸伸ギャラリー その他グループ展・アートフェア(国内・海外)に多数参加 賞歴 「第15回猫ねこ展覧会 2018」 審査員特別賞(松山庭園美術館) 「第45回青枢展 2018」優秀賞(東京都美術館) 「第16回猫ねこ展覧会 2019」猫猫寺賞(松山庭園美術館) 「第46回青枢展 2019」外務大臣賞( 東京都美術館) 「第17回猫ねこ展覧会 2020」匝瑳市長賞(松山庭園美術館) 「第20回記念猫ねこ展祭 2023」 ギャルリ梦心坊賞(松山庭園美術館) 「第49回青枢展 2024 青枢大賞」(東京都美術館 |
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