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Balot99 私は作品を制作する時、まず言葉ではなくイメージから着想する。 日常の中で、ふと複数のイメージが重なり合って見える瞬間があり、そのひらめきをもとに構成していく。 そうして完成した作品に一致する神話のモチーフを見つけ出し、タイトルとして名付ける。 自分の中に現れたイメージと神話のテーマが重なる時、その個人的な体験が人類共通の記憶と繋がったように感じ、畏れのような感情を抱く。 それは宗教的な意味での神性とは違うけれど、私にとってはそれに近いまさに「顕現した」と感じられるものだ。 どこにいても帰属感が薄い私にとって、その感覚は自分が世界と繋がっていることを実感できる数少ない体験でもある。 そして、その像を描き起こす時に重要になるのが、鉛筆やペンによる反復的な描写である。 線を何度も重ね点を打つ作業は、膨大な時間と労力を要し、私にとってそれは祈りに近い行為でもある。 制作は祈りの実践と似ていて、労力をかけたからといって必ず何かの手応えを得られるものではない。 それでも描き続けることは自分にとって他者ともう一度繋がろうとする試みでもある。 そうして生まれたこれらの作品が、誰かにとって日々を生きるための小さなお守りのような存在になれば幸いである。 【作家プロフィール】 2018年頃より鉛筆やペン、インクを用いて幻想的なドローイングを制作。 日常の中から偶然重なって見えたイメージかを手がかりにベールや月、人魚などのモチーフを描く。 2018年 世界絵画大賞 入選 2025年 新細密主義2025 最優秀賞受賞。 2026年 アートコンプレックスセンターにて自身初の個展「Epiphany-顕現する像-」を開催。 |
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