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森敏美 個展
「-AMBIVALENCE-」
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2023/3/14(tue)-3/19(sun) 11:00-19:00(最終日は17:00まで)
2F ACT2 月曜休館 |
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森敏美 個展
「-AMBIVALENCE-」
1984年、銀座小野画廊で初個展を開催して以来39年ぶりの東京での個展です。
最初の個展はモザイクを中心に溶解したガラス等を取り入れたミクストメディアでした。
その年に仙台の大学に赴任し2019年に退職するまでの35年間、最初は壁画制作を中心に作家活動を行い、
2000年辺りからギャラリーや美術館での発表を中心に行うようになりました。
AMBIVALENCE(二面性)をテーマにしだしたのもこの頃からでした。
道端に捨てられた空き缶が潰れて平らになっている様子を見て、
そのまま放置しておけばただのゴミだが、
そこに価値観を見出すとアートの領域に持っていけるのでは?
とインクを乗せコラグラフにしてみると空き缶のディテールが面白く、
画廊でコラグラフ展を行う。
それを見た美術館の方がワークショップを企画してくださり、缶をプレスして様々な試みをしてみた。
版画は確かに魅力ある表現技法ではあったが、その間に作りだされた膨大な量の空き缶のプレスされた版をみて、
それの質感に興味が移行しだした。
それから焼却したプレス空き缶を釘でパネルに張りつめた作品群を作り始めた。
一種のリサイクルアートでもあるが、もともと大理石モザイクを大学で学び建築資材の端材を使用し、
建築用としては使い道のないような石材でも昔からモザイクとして活用することができるこのジャンルも、
ある意味リサイクルアートでもあったのだろう。
もちろんモザイクの素材としてはタイルやガラス等購入して使用する事もあるが、
2005年愛知万博では地震等で被災した陶磁器産地から破損した茶碗や皿類を大量に使用した舗装用の床モザイクを各地域で受け持ち
仙台の地でもワークショップを開催し45p角のコンクリートで固めたモザイク板を80個制作し現地に設置した。
その後3.11の震災後も被災地で大量に出た陶磁器の食器を使ったモザイク作品を制作している。
ステンドグラスも壁画のジャンル(光の壁)の一つとして学んだが、
最近やはり地震等で破損したガラス食器等を溶解しステンドガラスの材料として再使用することを試みている。
今回の個展でも、AMBIVALENCEのテーマにあるように、材料も壊れて廃棄せざるを得ないものを各種アートの中で蘇らせて素材自身の二面性を見て頂きたい。
因みに私の作品に良く見受けられる逆三角形は、いわゆる正三角形は安定した形だが、180度角度を変えるとたちまち不安定な逆三角形となる。
同じ物事でも見る角度や、立場が変わると真逆の見え方、捉え方ができるambivalence(二面性)のシンボルとして使っている。
■会期
2023年3月14日(火)〜3月19日(日)
11:00-19:00 ※月曜休館、最終日17:00まで
■会場
The Artcomplex Center of Tokyo (ACT)
〒160-0015 東京都新宿区大京町12-9,2F ACT2
TEL 03-3341-3253
E-mail info@gallerycomplex.com
■入場料 無料
※オンラインショップは会期開始初日17時より販売開始いたします。
■森敏美 TOSHIMI MORI
壁画の技法(モザイク・ステンドグラス・フレスコ)を中心にミクストメディアでの作品を制作。
東北生活文化大学退職後非常勤講師として勤務の傍ら制作活動を展開中。
宮城県芸術協会絵画部運営委員
新現美術協会
モザイク会議議長
フレスコ普及協会
美術解剖学会理事
日韓現代美術交流展を20回ほど参加。
仙台を中心に個展、グループ展、企画展を行っている。
主な受賞歴
1989年 国営みちのく杜の湖畔公園開園記念「地球賛歌」アース・パフォーマンスグランプリ(建設大臣賞)
2009年 みやぎ芸術祭賞(大賞)
2011年 モザイクビエンナーレ 2 席
2013年 モザイクビエンナーレ佳作
2017,19年 モザイクビエンナーレ 2 席
2016年 リサイクルアート展 準大賞
2020年 宮城県芸術選奨受賞
2022年 宮城県教育文化表彰
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