Volver (ヴォルベール)

Artist:岸田祐子/菅泰子/早川満友
4/29(tue)-5/4(sun)
11:00-20:00(ギャラリー開閉時間に準ず)
※会期最終日は16:00終了とさせて頂きます。


出品作品:イラストレーション、エッチング、ワイヤー彫刻、写真、テキスト、インスタレーション

美術という世界はその道を進もうと決めた瞬間が最も輝かしい時でしょう。目の前には限り無い可能性が広がり、自分にどれだけの表現力があり、伝達力があり、どれだけ多くの人にメッセージを伝えられるかと思いを馳せます。
それは本当に最初の瞬間にだけ誰にでも与えられる「ご褒美」です。
それから幾年か経るうちにある人はその選択を後悔し、ある人は違う方向に転換し、美術という物がかつて自分に取ってどれくらい重きを占めていたかを綺麗に忘れてしまう人さえいます。
果たしてこの世界にはひたすら直進し続けるか、その道から脱却して違う道を行くしか方法が無いのでしょうか。
全ての行程に様々な方法と方向がある様に、美術にも又、どんな登山道があっても良いのではないかと私たちは考えます。全てを捧げて邁進する道もあれば、行っては戻り、選んでは後悔し、無駄な道草を食いながら人の何倍も時間をかけて渡る道もあるでしょう。
私達は三者三様に美術を人生の中で選択し、時には懸命に向かい合い、時には逃避しました。三様の葛藤を経て戻るのも悪くないかも知れない、、暫く離れても又何食わぬ顔をして戻って来られる。そんな「実家」の様な愛情を込めて展覧会名を「Volver」(スペイン語:戻る)としました。
 
「美術」に興味のある方も無い方も、未だに意味が分からない方も、戦っている方も逃げた方も、勉強している方も楽しんでいる方も、ご高覧頂ければ幸いです。ご自身の「Volver」を探しに来て下さい

 

岸田祐子:
銅版画制作のかたわらイラストレーターとして活動し、俳句を嗜む。
好きなものを鼻歌を歌いながら素直に描けるようになることが目標。六感を大切にした作品を心がけている。
1968年 東京立川に生まれる
1991年 創形美術学校 版画科卒業
1991年 日本版画協会展入選
1992年 さんにん展(西新宿ギャラリー)
1999年 アーティスト達のTシャツ展(ギャラリー工)、人気アーティスト達人気イラストレーターが描くオリジナルTシャツ展(新宿高島屋)
2000年 アーティスト達のトートバッグ展(ギャラリー工)
2001年 アーティスト達のTシャツ展(ギャラリー工)
2002年 アーティスト達のトートバッグ展(ギャラリー工)、国際ミニプリント展 it art 2002(イタリア〉
2003年 個展(カフェギャラリー時・遊・人)、アーティスト達のTシャツ展(ギャラリー工)

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  菅 泰子:
制作の動機は空間との対話。作品は針金彫刻を用いての空間(空気)の切り取り作業。今回の作品テーマは銀河。
1973年 東京町田市に生まれる
1994年 横浜美術短期大学 総合造形コース 卒業
1994年 第30回 神奈川県美術展 入選
1994年 グループ展/自由が丘・もみの木画廊 
1997年 個展/荻窪・ギャラリー花
2000年 横浜市緑区動物公園予定地にて国際野外美術展への出展、
また実行委員として携わる。
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早川満友:
日曜美術家、海外生活探求家。在学時より映像制作及び、インスタレーションを始める。帰国後、野外美術展、パブリックスペースアートイベント等に参加。
海外に滞在した経験から心象風景、言語への関心を持ち「Home」「Away」「Miss」「Settle」等の感情の線引きに興味を持つ。再スタートの作品は写真とテキスト、ドローイングを用い、日常生活の中の「違和感」、非日常生活の中の「安堵感」を作品モチーフとする。

1975年 東京生まれ
2000年 The University of East London, Fine Art (BA Hons)
2001年 ロンドン St.John's Churchにてグループ展「Dead Happy」
ホームレスや教会に通う子供達とワークショップを行う。
2000年~
2003年 横浜市緑区動物公園予定地にて国際野外美術展への出展、
また実行委員として、作家招請、企画運営に携わる。
2002年 フィリピン バギオ市「Bamboo Art Festival」参加
2003年 韓国公州市「錦江国際野外美術展」出展
2004年 釜山ビエンナーレ Sea Art Festival 選出
2004年~
2006年 非営利芸術団体コマンドNにて活動
2005年 富山県氷見市ビデオアートフェスティバル「氷見クリック」
2006年 大阪しだいテレビプロジェクト
(大阪市大病院においてのアートワークショップ及び関連作品展)

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